「季蛍、起きて。」





「………ん…ん。」






「仕事、遅れるよ」







「んん…………」







朝、いつも通りに季蛍を起こす。







最近は、夜まで仕事しているので、睡眠時間が全く足りていない、季蛍。







「………………季蛍、なんか熱っぽい…?」








首もとを触って、少し熱いのに気づく。






「…………蒼…?おはよ……」








「……………あ、起きた。
ね、季蛍、なんか熱っぽいけど…」








「……………んー?大丈夫だよ」







季蛍は起き上がって、リビングへ向かう。