「今日で二回目だよね…発作。」
「………う、ん」
「………よし。季蛍も点滴しよっか」
俺は脈をとっていた方の腕を手のひら側に向けた。
「いい、点滴な、んて、」
「熱と発作のやつやろうな」
「いや、」
「……季蛍、お願い、ね?待ってて、持ってくる。」
診察室を出ようとすると、
「待って……行かな…、い、で………あお、い…」
「…ん?どした?」
涙を流す季蛍の隣に座り、涙を拭う。
「行っちゃ…だめ、」
やっぱり、普段はなんともないように見せている季蛍も、実は、心に不安を覚えていたのかもしれない。
「ん、、わかった。行かないよ。
誰かーッ」
すると、隣の診察室から、看護士の島内さんが。
「あ、解熱剤と、発作止めの点滴持ってきてもらえる?」
「はい、持ってきます。あ、あと蒼先生、さっきの急患の、中河さんが、待合室で先ほど倒れ込んでしまって…。」
「倒れ込んだ?」