「とにかく季蛍は寝てること。わかった?」 「………もういいもん…」 「…………ハァ…。 今日寝てれば明日出勤できるから。な」 頭をクシャッと撫でられて、蒼は仕事に出かけていった。 「………………具合悪くないのに…」 大人しくしろ、と言われたんじゃ、もう大人しくするしかない。 蒼は鋭いから、大人しくしていなかったことぐらい、私の表情ですぐにお見通し。 そしたらどんなに怒られることか………。