愛優 中学1年生
夏来 2歳
中学生と、2歳では随分と離れているように感じる。
「行ってきまーす」
「いってらっしゃい」
愛優を見送ったあと、仕事の準備をしなきゃと急ぐ。
服に袖を通し、急いで支度をする。
リビングに行くと、丁度蒼がネクタイを締めていた。
夏来のめんどうは、手が回らないこともあって、私の実家に預けている。
少し、落ち着いたら、また自宅に連れてくる。
「あ、蒼!今日カンファあったよね?」
「あぁ、お昼前のやつな。」
「資料、資料……」
「待って。季蛍、おいで」
ネクタイを締めていた蒼の手が止まる。
「ん?何?」
「いいから、来て」
「………………………」