───────あれから三時間。




季蛍の陣痛が、きた様子。






「季蛍、待って。


いきんじゃだめ。まだ子宮口完全じゃない」













「無理、無理、」












「季蛍!いきむな!」














泣きながらいきむのを我慢する季蛍。

















「うん、呼吸上手。」















「季蛍頑張って~」






蒼くんも、声をかける。
















「お兄ちゃん!もういい!?」













「だめ、まだ」