──────────翌朝
愛優の熱を計れば、いつもの平熱に戻っていた。
「パパ。学校行っていい?」
「……熱、下がったけど…。
でも、無理しない方がいいよ」
「ううん、大丈夫。学校行く!」
「…………じゃあ、体調悪くなったら、すぐ保健室。約束な」
「はーい」
テキパキと支度をして、愛優は学校に行った。
そして、季蛍の所へ。
額と首元に手を当てる。
熱はないようだ。
「季蛍?」
「蒼……」
「どこか怠い?」
「…………………大丈夫」
「……そっか、熱下がったかな?
体温計ってみよっか」
服の中に手を入れ、体温を計る。
…………
ピピピピッ
「あ、下がった」
珍しく、長引くことはなかった。
「きーほ?大丈夫そう?」
「うん」
とりあえずは、一安心。
「俺さ、今日仕事なんだけど、大丈夫?」
「大丈夫だよ、」
「うん、じゃあ行ってくるよ。
何かあったら、連絡してよ。絶対」
「わかったよ、」
微笑んだ季蛍をみて、安心して仕事へとでかけた。


