そして、体温計を挟む。
しばらく待つと、
ピピピピッ ピピピピッ
「…………………………。下がってないけど上がってもないね」
季蛍は頷く。
「季蛍?何、プリン食べたいって?」
「………え?
だって、蒼、、、何食べたいって聞いた…」
なぜか目に涙を浮かべる。
聞き間違い、いや、幻聴……?とはいえ、なんだかかわいくて笑みがこぼれた。
「言ってないよ。でもプリン食べるね?持ってくるよ。
泣くなって。持ってくるから」
「だ、だって、蒼…」
「ん?」
「蒼が、プリンなんて食べなくていいって言う、から、」
……………………………………………え?
「季蛍?そんなこと言ってないよ?
持ってくるからって言ったの。
だから泣くな」
………………………どうした、季蛍…( ̄。 ̄;)


