寝室に行って、季蛍の額に手を当てる。
「………………………」
どうやら、季蛍の方は、下がってない。
みたいだ。
そりゃ薬を飲んでないからな。
布団をめくると、びしょびしょになったパジャマが、目に映る。
着替えさせよう、と思って、立つ。
すると、俺を呼ぶように、手を伸ばす季蛍。
「あ、起きた。
きーほ?体調どう?」
「………ん、んん、プリン…」
「…………え?プリン?プリン食べたい?着替えてからね」
パジャマを取り出して、季蛍の元へいく。
「季蛍、着替えよう。あと熱計ってみよ」
ゆっくりと体を起こす季蛍。
そっと服を着替えさせる。


