俺様社長の言いなりです

「えっと……どなたですか? 」



少し警戒しながら、その女性に尋ねると



「私はこの高校の保険医よ。あなたは……小春ちゃんかしら? 」



「そうですけど、どうして私の名前を? 」



より警戒心を強めた私を逆なでするかのように、どんどん近づいてきて、ベッド脇のパイプ椅子に腰掛けると、クスクスと笑い出した。