お母さんの応援を胸に、 「いってきます! 」 勢い良く家から出てお父さんが経営している剣道の道場まで走っていった。 『小春なら大丈夫』 このお母さんの一言のお陰か、優勝こそ出来なかったものの、今までで一番の成績を収めることができた。 「お母さんに早く教えてあげるんだ」 と周りの友達に告げると、脇目も振らずスキップをしながら家へと急いだ。