「なっ……どうされましたか? 」


あまりの顔の近さ、そしてこの体勢に不覚にもドキッとした。


危機的状況にも関わらず、こんなに近いのに毛穴一つ見えない陶器のような肌に思わず見入ってしまう。


「反抗しないんだ。……ねぇ、キスしていい? 」


社長が耳元で話すものだから、耳が燃えるように熱くてジンジンする。


おまけに社長と触れているところ全てが熱い。


社長の綺麗な瞳を見つめると、社長も見つめかえしてきた。