俺様社長の言いなりです

そんなこんなで安田さんの車に乗ること数十分。



到着したのは、私がお見合いをよくしていたあのホテル。



コンシェルジュにドアを開けてもらい中に入ると、スーツを来たおじいさんを見送る宮田さんの姿が見えた。



宮田さんがここのホテルの社長だということを今更ながら思い出す。



__宮田さんって社長寄りの人だから、関わらないように早く行かなくちゃ。



そう心の中で思い、



「小春ちゃん、行くよ」



という安田さんの声に着いて行こうと宮田さんから目を離した瞬間、



「あれ?もしかして小春ちゃん?」



あろうことか、ホテルのロビーで大声で名前を呼んできた。