俺様社長の言いなりです

でも彼女でもないのに申し訳なくて



「ありがとございます」



とお礼を言って立ち去ろうとしたけれど、



「ねえ、どうせならさぼってどっかに遊びにいかない? 」



と立ち上がった私の腕を掴んだ。



「でも仕事が……」



と言いかけてやめた。



__今は社長に会いたくない。



そんな私を分かっているのかいないのか、



「社長さんには連絡しておくから。もう行くこと決定ね」



と車のキーをポケットから取り出して悪戯っ子のような表情を浮かべた。