「は、なんでだよ。用事があるなら手伝ってやるぞ?」

はぁ、本当…

「いいから行け、組長代理の命令。
土方副長にも、遅くなるかもしれないって伝えとけ」

納得のいかない顔をする鉄之助。
しょうがねーだろ、お前ら巻き込みたくないんだよ。

「わかった。でも、絶対帰ってこいよ?
お前が居ないと色々めんどくさい」

「言われなくても戻って来る。
頼んだぞ、鉄之助」

一番隊の奴らを鉄之助に任せて、私は二つの気配に近づいていった。
そいつらは私が来るのをわかっていたかのように立っていた。