雪華〜時代の始まり〜

「何で清だけなんだよー、兄ちゃんも名前呼んでー」

「…」

ダメだウザい。

「あ、姫様!探しましたよ、もう。また霜雪(ソウセツ)様が連れ出したんですね?また緋奈様に怒られてしまいますよ?」

「げ、沙代…だって暇で…「黙りなさい」…はい」

「沙代…?」

「さぁ姫様、行きますよ。
緋奈様がお待ちです。」

「え、ちょ…」

すると二人には聞こえないように、「説明は後ほど」と言われ、私は着いて行くことにした。


二人から離れてしばらく歩き、人目の無いところまで来た。

「で、どう言うことだよ、ここどこだあいつら誰だ緋奈って誰だ。」

「一気にきましたね。大丈夫ですよ、全部話しますから。
まず、ここは記憶の中です。雪華さんが住んでいた村ですよ。
そしてあの二人、五月蝿かったのが貴女の兄、氷野宮霜雪様。もう一人の方が幼馴染で霜雪様の友人の水無月清(ミナヅキキヨ)様。
そして緋奈様は、貴女と霜雪様の母君です。」