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「……お前、なにも聞いてなかったのか?」
………は?
「な、
なにも聞いてないのかっていうのは……?」
はぁ、お前なぁ…と言いながら土方が説明してくれた。
何でも沖野は長州藩の密偵で、新選組に女中として送り込まれているという情報を山崎ぐ掴んで来たそうだ。
だが、証拠もなにも無いため、何か証拠を掴むまでは土方が沖野を見張っていることになったらしい。
……っておい
「そんなことなにも聞いてないぞ⁉︎」
「くそっ、総司のやつ、ちゃんと言っとけっつっといたのに…」
……あー…
沖田が報告のとき笑ってた理由がわかった……。
ちっそう言うことか…
…今回は私の勘違いだったんだし…仕方ないか
「土方、その…すまなかった…
勘違いとはいえ、酷いことをした…」
頭を下げる。
私よりも土方の方が傷ついてしまっただろう…
「気にすんな、お前はなにも知らなかったんだ、しょうがねぇじゃねえか」
ほっ…な、何だか安心した…。
思っていたより軽く済んで良かった。
午後の巡察は方のにが降りたように、集中してっきた。