RI-A-RU. 《初恋》


【大悟side 】


俺はわざと大きな声で瑠と話した。
結果、瑠を傷つけてしまうのは分かってるんだけど…


それでも、俺はこっちの方がアイツのためだと思うんだ。



それと…俺のため。


俺達は本物のカップルじゃないってね、みんなにわからせる。



こんなのは本物のカップルになってからやりたいし優しくしてラブラブを回りに見せつけたい。


それと…さ、自分で言うのもなんだけど俺モテるから親衛隊とかできちゃってて…


前に一回、そいつらにひどい目に遭わされたやつとかもいて俺、瑠にそんな目に遭ってほしくないから…さ。


だってほら、俺が冷たく瑠に接したらそれまで瑠をにらんでたやつら嬉しそうに笑いあってる


でも、瑠は…


   「いい…な…」


回りのカップルたちを見てふとそんな言葉を漏らした。


…こうなりたい、そう思うやつが瑠には…いるのか…?


ははっ、なにまた弱気になってんだょ俺。



決めただろ?
瑠を俺に振り向かせるって。


そのために!!!!
このカップルコンテスト優勝する。


カッコいいとこ、瑠に見せつけてやる!!!!


【大悟side 】