あの幸せな日

いつもいつも…





いつもそうだった、みどりがどんなにどんなに頑張っても、かえではみどりのことを軽くこえていく…


全部全部かえではみどりのうえだった…

そして…全部…かえでにとられた…




皆からの人気もかえでがうえ。
勉強もかえでがうえ。
スポーツはみどりの方が出来たが、かえでは出来なくても皆から注目を浴びていた…




なんで…なんで!…なんでよ!!


かえでさえいなければ!!

だいっきらい!だいっきらい!!

消えちゃえ!!消えちゃえ!!

あんたなんて、親友じゃない!!


でも…みどりも自分ではわからないけど、かえでの事を許してしまう…

あー…そうか…これが、かえでの武器なんだ…


そして…みどりはかえでがいなければ、何も出来ない事がわかった…


どんどん、汚れて、どんどん、醜くなっていく…

あー…みどりは…私は…赤ずきんのふりをした卑劣な狼だ…