月「…っ」

秋「朝霧、顔色悪いよ?大丈夫?」

あの日が一瞬よぎった

赤色

血の色

真っ赤に染まった銀色だった刃

秋「朝霧!」

月「!」

違う

今は違う

だから大丈夫

月「ごめんね!ちょっとお腹痛くなっちゃって!保健室行ってくるね!」

走りだそうとした瞬間

グイッ

月「へ?」

ひょいっ

秋「オレが連れてくよ」

状況が理解できないよ?

なんで私は今お姫様抱っこされてるの?

朝「ひゃー!秋いけめーん!」