《◇》

いつもなら大好きな日曜日。

アオくんのお家にお泊りにいってアオくんとエミさんと一緒にご飯を食べて、エミさんと一緒にお片づけしながら恋バナをしたりするの。

お風呂から上がったらアオくんのお部屋で2人っきり。

ドキドキするのに安心する不思議で幸せな時間。

目を閉じてそっと思い出す。

現実から目を逸らして、心は別の場所にやって今の私は私じゃないみたいな感覚に落ちる。



「‥‥ゔぁっ」



それでも、そんな私を現実に戻すこの焼ける痛みはどうにも出来なくて。

汚い声が漏れる。

絶対、アオくんには聞かれたくない声だなー。

嫌な匂いと少しの音でまた一つ、私に印が付けられる。



数週間に一つ増える私の印。

私が汚くなった印。

他のものとは違いずっとずっと残ってしまう汚い私にはお似合いの汚い印。



アオくんに見られたら、アオくんはどんな顔するのかな‥‥?



「‥‥」



汚いものを見る様な目でみられたら、



「‥‥いやだなぁ‥‥」



小さく小さく呟いた私の声は部屋に充満する煙に消され。



‥‥涙は静かに何処かへ消えた。