「大した事じゃない」
大した事じゃないのにお前はそんなに辛そうにしてんの?
「言えよ」
「嫌」
「助けるって、言っただろ」
無言で時間が過ぎる。
公園には無邪気に遊んでいる子供達が居て、俺たちの間に流れる空気だけが異様だった。
子供達の声が大きくなって少しだけ気がそれた時、いきなりヒナタの顔を隠していた髪が靡いた。
ヒナタが走り出したのだと気付くのに少し遅れた。
突差に白く細いヒナタの腕を掴む。
「は?」
「っ」
細すぎる腕に驚いた俺の声と、ヒナタの声にならない悲鳴が重なった。
‥‥嫌な予感がした。
突差とはいえ、ヒナタがそんなに痛がる様に強く掴んだつもりはない。
「お前、怪我でもしてんの?」
ヒナタがビクッと反応したのが、掴んでいる腕から伝わってきた。
