次の日の学校終わり、俺はヒナタと懐かしい公園で待ち合わせをしていた。
金曜日は大体クウと一緒に帰ってお泊りしていたから、クウと居ないのがある意味新鮮だった。
あぁ、月曜日は金曜日じゃないけどお泊りしてーな。
なんてったって、俺の誕生日だから。
クウを俺のものにできるんだから。
きっと、今までの誕生日で一番特別な日になるんだろうな。
そんな事を考えていると、少し先に懐かしい姿を見つけた。
相変わらずの黒いロングを風に靡かせ、中学より少し痩せたように見えるヒナタが歩いてきた。
「久しぶり」
そう俺が声を掛けたら、ヒナタは少し驚いてる様に見えた。
「アオイ?」
「他に誰に見えるんだよ」
真剣に確認してくるヒナタが可笑しくて少しだけ笑った。
外見的にはそんな中学と変わんないはずだけどな。
身長は5センチ伸びた。
因みにまだまだ伸びる予定。
「なんか、別人」
「そんな変わったか?」
「変わった」
ヒナタがここまで言うのなら変わったんだろう。
そして、俺が変わったのは絶対クウのおかげだ。
クウが、俺を変えてくれたんだ。