「美保ちゃん…? 振ったりなんかしないよ?」 慰めるように、抱きついてる私の頭を優しく撫でる。 「私、素直じゃないし。 冷たいって言われるし、可愛くないし。 いつか振られちゃうんじゃないかって、いつも思ってて…、 素っ気なく言っちゃうのは、甘えたりとか…、恥ずかしい……し。」 何度も言葉に詰まりながら、ゆっくり自分の気持ちを話す。 「美保ちゃ…「まだ、聞いて…。」 真琴の言葉を遮って、一番言いたかった言葉を、 ちゃんと伝えられるように、言った。 「好きだよ…。」