静かな部屋の中で私の声が響き渡った。
「…ごめん。真琴…。」
無意識の内に涙が溢れた。
「ごめんっ……。」
そう言った瞬間、ベッドの軋む音が聞こえたと同時に、
「美保ちゃん…?」
そんな声が聞こえた。
ばっと、顔をあげると真琴がうっすら目を開けている。
「えっ…!?本物…?
まだ夢見てんの………?」
夢じゃないしっ。
喋ろうとしても涙で声が出ない。
「美保ちゃん…。
ごめんね。キス…、言い訳かもしんないけど、
あっちがいきなりしてきて、突然だったから…、
避けきれなくて。
美保ちゃん…。お願いっ、嫌いになんないで……?」

