ヘンアイ

ーーこれは正義だ。



マオという女は
手錠を取り出し長髪の女にかけさせた。



ーー裏切った罰だ。



そして腰には縄を回し
クローゼットの中の柱に結びつけ
女からケータイと自由を奪った。



ーーあいり、君の全ては…



「我慢してね」


泣きじゃくる女は
声を必死に絞りだした。

「ええ……。
それで、マオの気が済むのなら…」



ーー僕のものだ。



マオは冷たく微笑むと
小さく呟いた。

「かわいいよ。あいり。」