あの夜もただ見てたたげ…。 いつかの月の無い夜に、ただ一度だけ。 すごく綺麗だった…。 君にこの身体をあげたいと思った。 一つになりたい…っと。 『ねぇ…あの日のことを思い出して…。あの…満月の夜のことを…。』 あの夜? 満月? 考え込んでいる僕を見つめながら彼女は言葉を続けた。