「なあ…前出来なかったからさ、今しよっか。」
うわぁぁぁあ。
ほんとにどうしちゃったの?
最近ほんとに甘いよ。陸斗君。
今だって、とても甘い顔してるし。
実際に顔近付いて来てるし。
陸斗君の手が私の頬を撫でて髪の毛を耳にかける。
その動作に頭がクラクラする。
「ん…………」
いつの間にか陸斗君の唇に私の唇は吸われていて。
舌と舌が絡み合って。
ソファーの上に私が寝転がって上から陸斗君が覆いかぶさっている。
いつもより何倍も甘いキスに
意識が朦朧とする中、指に冷たい何かが
はめられる。
「陸斗…君……」
唇同士が離れた今、陸斗君の名前しか呼ぶことが出来ない。
「笑理…………」
二人だけの部屋。
もう一回触れた唇は熱を持っていて温かかった。
両手はどちらも繋がれて、指と指が絡まる。
「んっ…………は……っ」
だんだんと激しくなっていくキス。
陸斗君の唾液が私の口に入ってきて、
私の唾液が陸斗君の口に入る。
もうどちらのものか分からない唾液が
口の横からスーっと流れてきて、
首につく。
流れたものは陸斗君が舌ですくう。
そして首にキスを沢山して、
最後にチクッと痛みを感じた。
「……俺の印な。笑理は俺のもん。」
「うん……。陸斗君は私のもの?」
「あぁ……。そーだよ。」
少ない会話でも陸斗君の好きっていう気持ちが沢山伝わってくる。
そのあとも沢山キスをして、意識が途切れそうになったとき、ようやく唇同士が離れた。