はぁ……やっぱり落ち着くなぁ……。
陸斗君が好きっていう気持ちが溢れてくる。
私は陸斗君の手をギュッと握って
目をつむって顔を近付けた。
ちゅっと一瞬だけ唇が触れ合って
離れた。
「…………ちゅー。…しよ?」
は、恥ずかしいっ…………
やめとけばよかったかな……?
え、陸斗君顔が…………真っ赤っか……
ボーっとしているとグンっと陸斗君が
近付いてくる。
唇が触れる寸前陸斗君がボソっと言った
言葉に私は真っ赤になる。
「……そんなこと言ったら…………襲うよ?」
「なっ……」
「まじで俺理性ぶっ飛んでるからさ、逃げるなら……今。」
「へっ?」
「俺がキスしたらもう止めないから。」
だんだん陸斗君の顔が近付いてくる。
でも、もういいや…………
陸斗君だったら……何されても……いい。
「なぁ……もう本当にやばい。早く逃げろよ……」
「陸斗君、私は……逃げないよ?」
「な、んで……」
「優しいねやっぱり。私は陸斗君だから
良いんだよ?」
「…………ふぅ。分かった。
逃げんなよ?」
「うん……。逃げない。」