「あ、そうそう俊弥」
樂君が思い出したように言い始める。
「僕の事は樂で良いよ。君付けって慣れなくてさ」
樂君…じゃなくて樂は爽やかに笑ってみせた。
この笑顔で僕は安心してしまう。
「俊弥、屋上行かない? 時間あるしさ」
樂が上を指差して言う。
「そうだね。風に当たりたくなってきた」
教室を出て、階段を上る。
次第に鉄製のドアが近付いてきた。
冷たいドアノブを握り、回す。
涼しくも生暖かい空気が流れ込んでくる。
「今日、天気良いね。結構眩しい…」
「そうだね。かなり暑くない?日陰行こうよ」
樂のすすめで、僕らは日陰に移動した。
柵にもたれて、日陰の冷たいコンクリートで涼をとる。
「日陰から見ると景色綺麗だね」
「良い感じに木揺れてるもんね」
二人で並んで景色を眺めていると、ドアが開く音がした。
樂はピタリと動きを止め、ドアの方向を睨み付ける。
「ここにいたのね俊弥。それと転校生君」
「何か僕ついでになってる気がするんだけど」
屋上に来たのは真希さんだった。
じと目で真希さんを見る樂とふふんと鼻で笑う真希さんを見ていると、メールの事を忘れそうになる。
「真希さん、昨日変なメール届かなかった?」
「変なメール? あぁ、確かあった気がするわ」
どうやら真希さんにも来ていたようだ。
この学校全員に届いてるのかな。
樂君が思い出したように言い始める。
「僕の事は樂で良いよ。君付けって慣れなくてさ」
樂君…じゃなくて樂は爽やかに笑ってみせた。
この笑顔で僕は安心してしまう。
「俊弥、屋上行かない? 時間あるしさ」
樂が上を指差して言う。
「そうだね。風に当たりたくなってきた」
教室を出て、階段を上る。
次第に鉄製のドアが近付いてきた。
冷たいドアノブを握り、回す。
涼しくも生暖かい空気が流れ込んでくる。
「今日、天気良いね。結構眩しい…」
「そうだね。かなり暑くない?日陰行こうよ」
樂のすすめで、僕らは日陰に移動した。
柵にもたれて、日陰の冷たいコンクリートで涼をとる。
「日陰から見ると景色綺麗だね」
「良い感じに木揺れてるもんね」
二人で並んで景色を眺めていると、ドアが開く音がした。
樂はピタリと動きを止め、ドアの方向を睨み付ける。
「ここにいたのね俊弥。それと転校生君」
「何か僕ついでになってる気がするんだけど」
屋上に来たのは真希さんだった。
じと目で真希さんを見る樂とふふんと鼻で笑う真希さんを見ていると、メールの事を忘れそうになる。
「真希さん、昨日変なメール届かなかった?」
「変なメール? あぁ、確かあった気がするわ」
どうやら真希さんにも来ていたようだ。
この学校全員に届いてるのかな。