ゴウゴウと音を立てて、風が吹き抜ける。


強い風が僕の顔に吹き付ける。


この風までもが僕を虐めるのだろうか。


僕、南俊弥(みなみしゅんや)は、クラスから虐めを受けていた。


理由は大体分かる。


僕の父親がここ南中学校の校長だからだ。