嘘は終わり。


少しだけ緊張して強張っている指で画面を押す。

ツッ。

『ねえ。』

心地良いテノールの声が耳に響く。

少し甘めの、彼の声。

「なに?」

『んーとね。特に用事はないんだけどね。』

「そっか。」

『うん。』

「じゃあ、きるね。」

『え。

ブチッ。