もう、さっさと帰ろう

「今回はありがとうございます!ではさようなら」

クルッと向きをかえ帰ろうとしたとき

ガシッ

「何よ」

「どこに行くの?」

「どこって帰るのよ」

「お前助けてもらった相手にちゃんとお礼の言葉も言えねーのかよ」

「それならさっき言ったでしょ?」

「それは心がこもってない」

「もう、何で」

「ん、早く」

「わ、わかったわよ!」

「じゃ、どうぞ」

「ありがとう…」

「えー何てー?聞こえない」

「だ、だからありがとうっ」

「よろしい」

私の髪をぐしゃぐしゃにした

「やめてよ」

「可愛いとこあんじゃん!素直のお前の方が良い」