~桜木柊~
「おちびちゃん早く教室もどろうねー」
「ほんとさいあ…きゃっ」
あぶねっ
俺は落ちそうになっているありさを抱き止めようとしたら抱えた形で一緒におちてしまった
「いったーっえ?」
ほんとに痛いこれは
俺がしばらく動けないでいると
「桜木柊?ちょっとねぇ」
俺が動かないのを心配いしていてちょっと面白かったので黙って動かないでじっとしていたら
「……」
「嘘でしょ?ちょっとねぇ」
心配しているあいつが面白くて思わず笑ってしまった
「プッあははは、騙されてやんの」
いつものようにおちょくってみたら
「ちょっと、ふざけないでよ…心配したじゃん…」
ありさが切なげに言ってきたので罪悪感に襲われて
「わりー…ケガない?」
するとありさは
「そんなことより、あんたは?」
と聞き返してきた。
こんなありさは初めてで少し戸惑った
「俺はへーき、そんな顔すんなよ」
ありさは今にも泣きそうな顔をしていた
それを隠そうとありさは強がって
「もうほんと最悪、あんた」
「助けてやったのにその口は」
「だって、起きなかったから…ビックリしたんだから、ほんとほんとに最悪」
「だから悪かったって…泣くなって」
ありさが泣き出し不覚にも可愛いと思ってしまった…
「ないでないもん」
その泣き顔を見て守ってやりたいと思った
このとき俺はこいつに惚れてるんだとわかった