目が覚めると辺りは暗くでも暖かかった。それは、夜都くんの胸ということに気付き飛び上げてしまった。
服は若干乾いてたので着ると少し湿っていた。まだ大雨が降り、風が寒さを誘う。暖を確保するために夜都くんの近くに行ったが、それから段々怖くなっていき、目が冴えてしまった。
夜都くんは熟睡のようで起したら気の毒だし、どうしようと迷っていると、夜都くんが起き、
「...どうした......?」
と寝起きの声で言ってきた。
その優しげな声に一瞬うっとりしたが、
すぐ平然を取り戻し
「...寝れないんです....」
と言えば、抱きしめられていた。