「ぬ、脱げるわけ...!」
「俺も脱ぐ。...このままだと体温が奪われるだけだ......。」
「わかってますが...!
一応、私達異性ですよっ...!?」
「分かっている。...別にお前の身体に興味ねぇから。」
改めて言われると意外に傷つく。
そんな私の気は知らず、夜都くんは脱ぎ始めていて、上半身裸だった。
「......上だけでいいから、脱げ。」
いくら私にも女としてのポリシーはある。
「っ......嫌ですっ...」
チッ......と夜都くんは舌打ちすると、私の服に手をかけ、ジャージを脱がせ始めた。
「ちょっ...!夜、都くんっ......!」
あっというまに上半身下着姿になった後、夜都くんは抱きしめてきた。
「...悪かった......。寒くねぇか...?」
始めて裸の男の子に抱きしめられ、でもとてもあったかかった。
「......全くです...。......あったかいですよ...」
今日、とても疲れていたこともありそのまま眠ってしまったようだ。