「僕もそう思ってました。で、いつか話せたらなぁなんて思ってました」
にこっと微笑んで言われたその言葉が、頭の中を一気に占めていく。
ドクンッ!
再び跳ね上がる心臓。
もう、この人ド直球過ぎる。
「それ、言っちゃいますか?」
「言っちゃいます。こんなチャンス滅多に訪れませんから!」
真剣にそう言ってしまう彼にまたもやクスッと笑いが漏れる。
「真っ直ぐ」
笑いながらの私のその言葉に
「ハハッ。すみません」
と、笑窪を作って笑う彼。
そんな彼を見て心臓はドキドキと加速するばかりだ。
話したばかりなのに、こんなにも彼に惹かれていく。
「真っ直ぐなのは、結構好きですよ」
「本当ですか!?」
「本当です」
ふふっと笑いながら言う私の目の前で「よしっ!」と拳を握り締める彼は本当にド直球だ。
今、顔がやたらと熱いのは絶対に彼のせい。
映画館の出口へと向かって一歩足を出した所で彼へと顔を向ける。
「お昼、行きましょうか?久米さん」
確か、彼の名前は久米さんだ。
昨日の今日だもん。間違っていない筈。
「えっ!何で僕の名前を!?」
明らかに目を丸くして動揺しているらしい彼が、慌てて私の隣に並ぶ。


