ドキドキ

放課後、部活のため、着替えて体育館へ行く。


入り口を入ってすぐ、走ってくる奴。


「修太郎!!」


そう、俺の名前は修太郎。


そして走ってきたのは美亜。



「やっぱ修太郎は見る目があるよ!」


満面の笑み。


「葵のこと!よろしくね!」



「あ、あぁ・・・」



美亜は自分のことのように嬉しそう。



それだけ言うと、女子バスケ部の奴らの所に戻っていった。



元気な奴。



ぼーっと体育館の周りを見る。


観覧用の2階。


いた。



いつもあそこにいたんだな、そう言えば。



なんでか知ってる俺。



もしかして、俺も気になってたのかな?





近くまでゆっくり歩く。




きょとんとした顔で下にいる俺を見る。




「葵!今日一緒に帰れる?」




いきなり名前で呼ぶの変?



でも、今日から俺は彼氏だし。



「う、うん。」


また赤くなった葵。



「じゃ、昇降口でまってて。」



笑顔で言う俺に、赤いまま笑顔でうなずく。



かわいいし。