ドキドキ

次の日のお昼休み。

俺はウキウキしながら教科書やら勉強道具をしまう。


朝から何の授業だって、全然頭に入んないし・・・


「修~、食堂?」

栄太は同じクラス。

他のヤツらも俺を見る。


「あ?いや、俺は・・・」

そういいかけた時、栄太の後ろに葵を発見。


「あ・・・」


遠くを見る俺。

その視線を辿り、栄太が葵を発見してしまった。


「あ!葵ちゃんじゃん!」


え・・・・?

栄太って葵と接点あったっけ・・・?


「え?あの?え?」


「修と付き合ってるってホント?なんで?あんなのどこがいいの?」

栄太と他のヤツらが葵を囲む。


全員バスケ部だからさ、150そこらの葵なんて隠れちゃうんだよ。

大体さ、ビビッてんじゃん・・・

「いや、あの・・・えっと・・」

焦る葵。


「おい、栄太、ビビッてるから。やめてくれる?」

栄太の肩にぽんと手を置いて、他のヤツらとの間を割って葵に近づく。

葵の手にはお弁当が入っているだろうカバン。

そのカバンを取って、葵の手を握る。


「じゃ」

葵の手をひいて廊下を歩きだす。。


「ずるいぞ!バカ修!」

そう叫ぶ栄太に


べっと下を出す。


「あ、あの、いいの?」

俺に手を引かれながら葵が言う


「あぁ、大丈夫大丈夫。あいつ栄太っての。ほっといていいから」

「う、うん・・・・」


ちらちら後ろを気にする葵。


他のヤツ見んなつーの。

さ、どこで弁当食うかな。