大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

…それからも、現場内のエリアに仕事の時は、

毎回、博さんと祐司君のお弁当を作るのが習慣になっていた。

おかげで料理も上手くなり、毎日お弁当を作るのが、

本当に楽しかった。


そんなある日、いつものように、お弁当を持って現場に行くも、

博さんの姿も、祐司君の姿もない。

なんだか気になって、博さんにメール。

すると数秒のうちに、返信が来た。


『急な応援で、今日は他の現場に行ってる、ゴメンな』

そのメールを見てガックリ、でも、仕事だから仕方がない。


『無理しないようにしてくださいね』

そう返信して、現場を去ろうとした。


「羽菜」

そんな私に声をかけ、振り返ると、

・・・そこにはあの現場監督がいた。


「…どうも、博さんたちはいないみたいですよ」

それだけ言って、行こうとしたが、鞄を掴まれた。

私は驚き振り返る。

「・・・なんですか?」

「今日も、博さんに弁当?」

「・・・だから?」

「それあげそこなったんなら、貰ってもいい?」

「・・・・」

考えたあげく、私はそれをあげる事にした。

こんなに食べきれないし・・・・。