大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

祐司も下へと降りてくる。

それを見届けたところで、突然声をかけられた。


「これ、飲みます?」

その言葉に驚き振り返ると、

スーツに身を包んだ綺麗な女性がすぐ傍に立っていた。

…オレに言ったのか?

数秒考える。

でも、ずっとオレの方を見ているので、これは明らかに

オレに言っているとしか思えない。

・・・彼女も、見つめられ、困った顔になってしまって。


「ありがとう」

そう言って、笑顔を浮かべたオレは、

そのペットボトルを受け取る事にした。

オレが受け取ると、彼女もとても嬉しそうな顔をして、

首を振った。


…とても綺麗な女性だが、笑うととても可愛らしい顔になる。

そう思ったオレは、なぜか恥ずかしくなった。


「暑くなってきたので、お仕事大変ですよね?

あ、えっと・・・頑張ってください」

そう言った彼女は、頬を染めると、踵を返し行ってしまう。

「あの!」

オレは思わず、声をかけていた。