大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

…また明日、博さんに会ったら、笑えるかなんてわからない。

もしかしたら、感極まって泣いちゃうかもしれない。

…それくらい好きだから。

私は、博さんを想い続ける。

その想いがあれば頑張れる気がする。

毎日が楽しくて、幸せなものになる・・・。


「…分かった、羽菜が決めたんなら、応援する。

でも、無理しすぎだけは絶対にしない事、いいわね?」


「うん、ありがとう、美鈴」


「…ぁ、ちょっとゴメン」

慌てて携帯に出る美鈴。

…間もなくしてその電話は切られた。


「・・・どうかしたの?」

「…達也が今からうちにくるって言い出して・・・

羽菜の家にいるって言ったら、迎えにくるって言い出したのよ。

今日は、羽菜とタップリ話そうと思ったのに」


…達也。それは、25歳のイケメンな美鈴の彼氏。

来春には、結婚も決まっている、ラブラブな二人なのだ。


「いいよ、いいよ。達也君と、ラブラブしておいで。

私は大丈夫だから」

そう言って微笑むと、美鈴はゴメンと謝って、

身支度を済ませると、家を出ていった。