一加は俺をギュッと抱きしめて

言ってくれた・・・。


「カズを一人にしないよ。

 言ったでしょ。

 私がカズを助ける番だって。

 守るから・・・。

 心配しないで。」


落ち着きを取り戻した俺に

一加は暖かい

コーヒーをくれた・・・。


「今日から仕事し始めたの。

 これから二人で

 生活しなきゃいけない。

 最低限のお金は必要でしょ?」



「仕事って平気なのか?」


「まあ、ばれない程度で。

 何とかなるでしょ。」


そう言って笑いながら

俺が汚くした部屋を

片付け始めた・・・。


その姿を見て

俺は何をやってるんだと

少しずつ正気を

取り戻していったんだ・・・。