真っ白な部屋にいた。


「あれ…?」

「尋ちゃん」


 目の前には、いつも通りの笑顔を浮かべる、


「れ…、ん…?」

「どうしたの?そんな驚いた顔して」


 爽やかに笑う彼は、死んだはずの廉だった。


「何で…」

「Non c'è problema?」

「なんっつった?」

「大丈夫?って言ったのさ」

「あー…うん」


 うん。これはきっと夢なんだ。

 そうに決まってる。


 尋翔は、目を閉じた。