そろそろ授業はじまるよね。

授業のことを思い出して、立ち上がると後ろから肩をたたかれた。

「あおいー、あなたまたやったらしいわねー(笑)」

声だけでわかるけど、後ろを振り向くと私の親友、沙羅が立っていた。

「早いなー、情報流れるのー」

情報の広まり方のあまりの早さに苦笑いしながら言葉をかえす。

だって今さっき逃げられたばっかなのに。

「あんだけ派手にしてたら、気づくわよ、普通。」

呆れたように首を振りながらため息をつく沙羅。

ひどいなー、その態度。

「私は悪くないよー、だってあいつが私のコトこかしたんだもん!」 

「あー、はいはい」

まるで聞きあきた、とでもいうように面倒くさそうに返事する沙羅。

沙羅こと、凜堂沙羅【リンドウサラ】は私が高校に入ってから出来た私の親友

ハチミツ色のサラサラショートにぱっちりした目とすっと筋のとおった鼻

手足もすらりと長くて身長も170センチ近くあるとっても美人。

そっけないけど、間違っていることは誰が相手でも違うと言える芯のとおった自慢の親友。

「だいたいねー、あのこはあんたの部活のスーパールーキーでしょ?もうちょっと加減しないと、怪我したらどうするのよ。」

「そ、れは、確かにそーだけど、、。あいつが私のコトこかしたんだよ??」

そーだよ、さっきのだって、、、



『ねーこれかわいいよねー♪』

『やっぱり?葵もそう思う??』

『思う思う、かわ、、うわぁっ!?  いたたたた、、、ってまたあんたか!?康介!?』

『さぁ?なんのことだか。』

『とぼけるな、バカ!』

『やべー、逃げよ』

『まっ、ちょ、まちなさーい!!』

『まてっていわれて誰が待つかっつーの!』



って感じだよ??

私が悪いの??え、違うよね??

どう考えてもあいつが悪いもの!