―優人side―



「優人ー!」

「ぐえっ」

1番仲が良い友達に、後ろから突進されている俺、佐々木 優人

そして、突進してきた当の本人、大宮 健斗

「優人!はよっ!」

そう 今は朝

学校に向かってる途中に突進されたんだ
「おはよ」

健斗は小学校からの友達で、幼馴染みでもある






他愛の無い話をしていると学校についた

―ドンッ

「うわっ」

階段を上っていると、人とぶつかった

俺はよろついただけだったけど、ぶつかった相手は、後ろに倒れた

どうやらぶつかった相手は、ネクタイの色からして一年の女の子の後輩だ

うちの学校は、学年でネクタイの色が違う

一年は赤、二年は青、三年は緑になっている

ちなみに俺は二年だから青

「ごめんっ大丈夫?」

俺は、ぶつかった子に聞いた

「…」

でもなにも答えてくれなかった

そんなに痛かったのか?

「立てる?」

俺は、その女の子に手を差し出した
「…」

すると女の子は、無言で俺の手を取り立ち上がった