それから、3日が過ぎた。あたしはあの日から全く学校へ行っていない。
学校へ行こうとすると、また同じような事されたらどうしようと言う思いに駆られて、どうも足がすくんでしまっていた。

「…………」

ベッドに入ったまま、窓から見える快晴な空を見上げる。今日も雲ひとつないなあなんてそんな事を思いながら、あたしは目線を天井に戻した。

傷も当然まだ癒えておらず、本当のところこの傷が目立たなくなるまでは学校へは行きたくない。


「………はあ、……痛っ」

医師に相当痛めてると言われた手首を不意に動かしてしまって、一瞬ズキンと鋭い電撃が走る。

包帯でグルグル巻きにされた手首を見つめながらあたしは早く治れと熱い念を送った。
これじゃ、いつまで経っても自分の体を見る度にあの日の事を思い出してしまう。