「これ………」
一瞬、心臓がズキンと疼いた。
メールに映し出されていた写真はもちろんあたしと矢沢君で、そして運が悪い事に矢沢君があたしの頭をポンポンと撫でている時の写真だった。
「これ、昨日チェーンメールで回って来たんだよねー。…東雲さん、これがどういう意味か分かる?」
「………え」
「あんたを疎ましいと思ってる奴ほとんどに、このメールが行き渡ったって事。それって超危ないよね。身の危険感じちゃうよね?」
「………っ」
体が氷のように凍りついて、仕舞いには喉の奥がじわじわと熱くなる。
「…手っ取り早く言うとさー」
「……!」
不意に目の前のギャル女がそう言うと、何故かいきなりガンっと言う大きな音が耳に響いた。あたしはそれにビクリと肩を揺らして、一瞬瞑ってしまった目をそろりと開けると、そこには蹴り飛ばされたであろう机が、あたしの目の前で無残に倒されてあった。
「………あの――――」
あたしが目の前のギャル女に恐る恐る話掛けると、ギャル女は物凄い怖い顔をして、いきなりグイッとあたしの胸倉を力強く引っ張ってきた。
「……地味女の分際で、いつまでもふざけてんじゃねぇよ」
「………っ」
グイッと引き寄せられた距離から、あたしは低い声と鋭い視線にやられて、一瞬ゴクリと息を呑み込んだ。

