「俺、別れたいなんて思ってないよ。ただ、舞が居てくれることが当たり前になって居て、舞がこんなに悩んでいたなんて気づけなかった。 ごめんな。」 それだけで、もう、その言葉だけで幸せで今まで悩んでいた事が全て消えてしまった。 「あと、これ…」 すっと差し出された黒い縦長の箱に赤いリボンがついていて、 ほらね、 「結婚記念日5周年。いつもありがと舞。愛してる。」 私はまた君に恋をする。 「私もだよっ。」