パーカー



結構失礼な間違いをして起きながら
無かったことにする
こいつ手慣れてんな、直感的に感じた


同じ会話を他のこともしたのだろうか
一体私で何人目なのだろうか
同級生の顔が浮かぶ

『そんなこと無いですよ』


適当に返しておく
そりゃ、2年も経てば誰だって多少は
垢抜ける

『前髪作ったんだね』
『かわいい』


少しドキッとした
しかしすぐ冷静になり
お世辞だということに気がつく

『ありがとうございます』
『先輩もかっこよさが増したのでは?』


送ってから、
顔を見せろとせがんだように
なっていることに気付く

『それが全くなんだよ(ーー;)』


思ったとおり、彼の自撮りが
送られてきた
顔は相変わらずそこそこ整っていて
髪が金髪になっていた

『染めたんですね』