パーカー



『はい、そうです』


彼は少し荒れていたからか、
名前も顔もしっかり思い出せた

『顔送ってくれる?』


めんどくさいな、と思いつつ、
1番最近撮った、といっても
夏休み頃撮ったプリを送った

『右だよね?』


自身のないとき
どっち?って聞けないのは
プライドなのだろうか

『左です』


彼の焦った顔が目に浮かぶ

『垢抜けたね』